月の魔力(インド編)■月に着いて書いてみます。別に月面着陸の仕方のことじゃありませんが。(^^ゞ ■月がすきなんですねえ。我が家では満月の夜には 「満月飲み会」というものが催されたりするぐらい(単なるのみ過ぎ夫婦) の重要度を持っています。 酒の話はきりがないのでやめときますが、このように月を眺めて 酒を飲むとか、月を眺めながら千鳥足とか、友人が集まる 時には月の下で焚き火をしながら飲んだくれる(やっぱり酒かいっ) そんな感じです。 ■さて、昔。若かりし頃はよく一人で外国に旅をしました。 ネパールからはじまってタイ、インド、上海、イギリス、 バリ島は夫婦で行きましたが、インドが一番しんどかった旅でした。 好きな人は好きなインドですが、僕は”人ごみ”とか”群れ”とかが苦手なので、 5分立ち止るとインド人に囲まれるカレー国にヘキエキ…。心身ともに ぐったりしてしまいました。しかも、帰りのチケットはまだ2週間もあるし…。 もっと言うと、朝から晩までカレーしかないし! 「早く日本に帰りたい~~~」と何度も思いました。 ■そんな時タージマハールで、月を見たのです。知ってますか?白い大理石で出来たお姫様の巨大お墓です。壮麗って言葉が似合います。 ■一応お墓なので物売りも少なくて、静かに座っていられたのですが、 白亜のたまねぎ屋根に月がかかるとき、ふと思ったのです。 「日本の月とつながっているんだな。」と。 当たり前なんですけど…。そんなこと。 でもしばらく日本を離れて、全く日本的なものに触れていないとですね。 ”日本と同じもの”が月ぐらいしかないわけですよ。 「日本でいつも見上げていたものと同じものがインドにもあるんだ。」 とホームシッキーな(そんな言葉があるの?)日本の若者はここで 俄然勇気が湧いてくるのです。 ■実は空も雲も太陽も、海を渡ってしまうと日本のそれとは別物なんですね。 夜暗くなって、月以外の余計なものが見えなくなってしまうと ”日本の月と同じ月”がそこにある。その月を介してみる日本は明らかに 我が故郷なのですね。そして思うわけです。 「蕎麦屋のカレーがくいてえ~」と。(爆) <<おわり>> [画像の一覧に戻る] |